やっていること、やりたいこと

このことについて話すのって、実は結構困ることが多いんです。

私が人と初めて会って自己紹介をしているとき、「何をしているんですか?」という質問に答えると、決まって「じゃあ映像を作っているんですね」という認識をされます。
確かに、「今」何をしているかというと「映像を作っています」ということが正しい答えなんだと思います。ただ、伝え方が悪いのもあってどういう風に話せば分かってくれるかいつも悩むのですが、映像制作が本当にやりたいことか(やっていることか)と言うとそうではないのです。ある目的があって映像を作っているのであって、映像が目的ではない。なので、自分としては「今何をしているか」という答えに対しても、「映像やってます!」という風には答えたくないのです、本当は。

前置きが長くなってしまいましたが、このブログでは誤解の無いように言いたかったので、あえて強調してみました。
では、私が何をしているかというと、それは「誰かのためになるアイディアを形にする」ということです。最初のアイディアが映像を使ったものだというだけで、私としては「誰かのためになるアイディアを形にする」ことをしています。具体的じゃなくてよく分からん!とよく言われますが(笑)でも、これが自分のやっていること、やろうとしていることの表現として一番しっくりきます。

では具体的に今何をしているのか、何がしたいのかというと、大きく分けて2つあります。

1つは、「こんな教育的なサービスがあったらいいな」を実現すること
1つは、「好きなことを仕事にできる」組織をつくること

です。

今はあまり詳細に書けないのが残念ですが、1つめについては思い描いているサービス(共にWebサービスです)が2つあって、どちらも「動画」を使った教育サービスです。これは、よくあるeラーニングとか、インターネット授業とかそういったものではなく、このサービスを通して変わるきっかけを手に入れたり、ヒントを得て前進することができたりするようなものを目指しています。って、これだけでは全然分からないですね(笑)
書ける範囲で書くと、「動画で見本を見せる」そして「自分で学んでもらう」、それらをきっかけに「学びのチャンスを提供する」ということです。

なぜそんなことをしようと思ったかと言うと、自分が教育について学んでいた時に、「本当の教育ってなんだろう?」って考えた事がありました。その時に出てきた自分なりの答えが、「豊かに生きていけるように支えること」でした。そのためには、「教える」だけでは実は不十分で、「自ら学びとれるようにする」ということも必要なんじゃないかなと考えたのです。今の多くの教育にはそれが欠けているんじゃないかなとも思いました。自分なりに見つけた課題に対して、じゃあ自分に何が出来るのか、と考えた時に、それを解決する一つの方法として思いついたのが動画でした。動画は教えなくても見せることで判断を相手に委ねることが出来るので、その特徴を活かせば「自分から学びとる」ことをサポートできるのではないかと考えたのです。

この「学びとる」という行為は、人が生きていく上で結構重要なんじゃないかと思うんですよね。「教えられる」ということを前提とした場合、「教える人」がいないと成り立たない。「教える人」がいないとそこでストップしてしまう。けど、「学びとる」ということは、学ぼうと思えばどんなことからも学ぶことが出来る。もちろん、学びとる対象の「見本」がないとだめですが、自分が目の前にあるものを「見本」だと思えばそこから学びを得ることが出来る。そうやって一人で勝手に学んでいける力って、生きていく力に直結するんじゃないかって思うのです。
案外、今の人ってこれが出来ていない人が多いんじゃないかなと思うし、そういう人たちを育ててきた今までの教育の多くは、やっぱりこの観点が抜けていると思うのです。それに、昔と環境もかなり変わって、学びとるべき見本が身近にいないというのも、自然と学びとるという行為を減らしている(つまりは学びとる力を身に着ける機会が減っている)んじゃないかと思います。そこに、どうにか一石を投じたいと思って、このサービスで実現すべく取り組んでいます。

ちなみに、この「学びとる」というのは「考える」ということと本質的には同義だと思っています。なので、まぁ教育界隈ではよく言われている「考える力を育む」というのに近いかなとも思います。なので、私が真新しいことを言っていたりやっていたりするつもりはありません。ただ、実際にはその「考える力」というものの本質が分かっていない(というかそれすら考えていない)人が多いんじゃないかなという気はしています。(私が本質が分かっているのかと言えば、それは分かりませんが、自分なりの考えはあります。まぁ、この辺は別の機会に)

話がそれてしまいましたが、今何をしているかというと、その教育サービスの開設に向けて動いています。(かなり牛歩ですが…)サイトの前にコンテンツが必要だし、実際にそのコンテンツを作るのにどれくらいの労力(コスト)がかかるのかは知っておく必要があるので、今は動画を作っているという状況です。

もう一つの方は、これこそ実現出来たら人のためになるだろうなと思っています。できるなら好きなことを仕事にしたいって、ほとんどの人が思っているんじゃないでしょうか。「好きなことを仕事にできる組織」なんて夢物語のように思えますが、私は意外とそうでもないんじゃないかと思っています。一応、こういう形の組織とシステムにすれば良いのではないかというイメージはあります。とはいえ、財務的な視点での検証や今の制度で実現出来るのかなどのは調査済んでいないので、結論、無理でした!となる可能性も大いにありますが(笑)
でも、きっと、それぞれが好きなことを仕事にできている組織が、一番効率が良いと思うんですよね。仕事は苦しんでするものだと、みんなが思い込んでいるだけのように見えるのは私の思い違いでしょうか。。

ちなみに、映像制作はこの実現の一歩でもあります。好きなことで食っていける組織を作るにあたって、映像制作で稼ぐということは最初の一歩としては結構分かりやすくて良いんじゃないかなと思っています。もう、これ以上書くと長くなるので、後日、別の記事に起こしますが、私が言っている「好きなこと」とは、業界や業種や職種といった枠ではなく、働き方までを含めています。例えば、映像制作と言っても、自分が作りたい作品を作る人もいれば、人から頼まれたことを忠実に再現することが好きな人もいるわけです。それぞれが逆の立場になったとしたら、たとえ映像制作それ自体が好きであっても、彼らは「好きなこと」をしているとは言えないと私は思います。
色んなことをひっくるめて多種多様な働き方が出来る組織にしたいなぁと思っていて、その型として映像制作をするというのは理にかなっているんじゃないかなという気がしています。もちろん、映像制作というものの世間一般のイメージが「やりたいことをやってる」というものである、というのを利用する目的もあります(笑)
とりあえずは小さい型を作って、それを大きくしていこうと思います。

好き放題書いていたら長くなってしまいました。。
ということで、私は、「誰かのためになるアイディアを形にする」ことをしていて、その一環として映像を作っています。とまぁ偉そうに書いてきたわけですが、現状は財布は火を噴いていて、仕事の遅さに憂いながら、それ以外は楽しくやっているという感じです。至って普通です(笑)
あ~こうやって文字にしたら、今更ながらにやろうとしていることに時間と労力がかかるのに気づいてしまいました…やりたいことをやるって結構大変ですよ(笑)

こんな感じでだらだらと書いてしまうこともあると思いますが、どうぞよろしくお願いします。