「人間に限界はない」という思い込み~為末大学の記事を読んで(1)~
今日、Gunosyから届いた記事があまりにも的を得ていたので紹介します。この記事を読んで自分の思うところを書いていたらかなり長くなってしまったので、見出しごとに分けて掲載します。
日本社会=体育会体質/爲末大学
※当ブログにも全文を載せておきました。
とにかく、記事を読んでほしいです。この記事の問題の提起は今話題となっている体罰問題から始まっていますが、為末さんは、日本のスポーツ界には複数の思い込みがあって、それがは結局日本社会の旧い体質に通じていると指摘しています。私はこれを読んで、これは間違いなくビジネスや教育にも当てはまる!と、これまでの体験を踏まえて感じました。(もちろん、為末さんも、そのように感じながら筆を執っていると思いますが。)
恐らく誰もがみんな同じような思い込みを持っているだろうし、この思い込みに早く気づくことが、特に独立した人や起業するひとが成功を掴むためにはとても大事なんじゃないかと思いました。(もちろん、一般の人にも十分つながる話です)
※見出しはスポーツ界に潜む「思い込み」です。つまり、為末さんはそれらを逆であると指摘されています。
※見出し直下の文章は要約です
<1>人間に限界はない
「限界があると認めるからこそ、如何に効果的な方法はないかと考える。」
これは本当に大事なことだなぁと思っています。
独立した人って、たいていは「さあやるぞ!」って夢に向かって気合十分に始めるものですが、実際は出来ないことの方が多いです。あれもこれも出来ないことにとてもがっかりするのですが、でも、それに真正面から向き合うと、途端に色々なことを得られます。
例えば、自分が出来ないことを知ると、逆に何が出来るかを考えてそれをやろうとします。つまり、強みで勝負するようになります。
よく言われていることですが、人間は、弱みや欠点に気づくように出来ていますが、それを直そうとするよりも強みを生かして仕事をした方が間違いなく効率的にこなしていけます。実績を素早く効率的に重ねて、「あの人はこれが出来る(これをやっている人)」と認識してもらうことが特に初期段階は重要です。(これはフリーランスにしろ会社勤めの人にしてもそうでしょう。)
あと、分相応というか、自分が何が出来るかをしっかり認識することで、無理のない目標も設定できるし、何より、仕事を依頼されたときに有利に仕事を引き受けることが出来ます。具体的には、「無理な仕事を引き受けて、期待値より低いアウトプットを出さずに済む」「無理な仕事を引き受けたせいで、他の出来る仕事までも台無しにしてしまうことを未然に防げる」「相手の求めているものよりプラスαが提示できると気づいた上で仕事を引き受けられる」ということです。(3つめは私がよく使うテクニックだったりします。)
これらは、ちょっと聞くと攻めの姿勢を欠いた“弱い”印象を受けますが、継続性を考えると案外重要です。成長は少しずつ積み重ねていけば良いので、背伸びをして出来もしないことをやろうとするとポキッと折れて、また種まきからのリスタートになりかねません。折れて振り出しに戻るくらいなら、着実に進める方が絶対得です。
もちろん、かと言って、出来ることを出来るレベルでしかやっていないとそこで終わってしまうので、それもいけないですが。要は、程度の問題で、「出来ないことを認める」ことで適切な行動がとりやすくなるということです。もちろん、出来ないことは人に任せるという選択もあるわけですし、色々な判断を戦略的にすることができるようになるわけです。
ちなみに、自分の欠点に気づいて頑張って直そうとしている人って、一見「自分はこれが出来ない」と認めているように見えますが、それは逆なんですね。「自分にも出来るはずだ」と思っているからこそ、そこに執着するのであって、出来ないことに執着すると、振り返れば「何だったんだあれは」となってしまうものです。これが精神論で押し通した結果と言うやつですね。
ちょっと流行に乗ったライフハック的な文章(=テクニック重視の軽い文章、芯がないやつね)になってきましたが、重要なポイントは「限界があると認めた上でこうした方が良いと考えていく」ことです。先に「こうした方が良い」(=テクニック)から入るとやっぱりずれていきます。まず、「限界を認めること」そして「こうした方が良い」を考えることが大事なんだと思います。…ってまぁエラそうなことつらつらと書いているけど、これは、自戒の意味も込めて書いてます、ハイ。
(2)に続きます。